こんにちは。
フォトライターの目黒葵(めぐろまもる)と申します。
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2021年9月18日、東京都東村山市の萩山駅前にラーメン店がオープンしました。
店名は「麺屋 敬」(めんやたかし)、普通の麺量である中華そばを扱う傍ら、二郎インスパイアのラーメン店であることが特筆されます。
二郎系ラーメンとは、今さら説明するまでもありませんが、一部界隈には絶大な人気を誇る豚骨醤油ラーメンであり、特に一般的なラーメン2杯分に相当するほどの超特盛ラーメンを「小ラーメン」と称して提供する初見殺しのラーメン屋です。
ラーメン二郎三田本店よりのれん分けを許可されたお店については、「直系二郎」として営業しており、店名も「ラーメン二郎○○店」という例に倣います。
- ラーメン二郎 ひばりヶ丘店
- ラーメン二郎 府中店
- ラーメン二郎 八王子野猿街道店 2
など
しかし、直系二郎の店舗数は限られているのが現状で、二郎インスパイア(ラーメン二郎に強く影響を受けて、概ね二郎と同等のラーメンを提供しているお店)も数多く存在しています。
東京都東村山市内の二郎インスパイアとしては、新秋津の高木のぶぅが知られていますが、市内中心からは距離があるのが正直なところです。
2015年頃までは、東村山市恩多町の恩多辻交差点付近に「麺屋心元」も存在していましたが、長くは続かずに閉店してしまいました。
東村山市に二郎インスパイア!?絶対応援したいラーメン屋
「新秋津まで出るのは距離が遠い、もっと気軽に二郎が食べたい…」
そう、久米川・萩山界隈は長らくラーメン二郎不毛地帯であり、麺屋敬さんの開店は非常に嬉しいニュースでした。
麺屋敬では、二郎系に特化するのではなく、一般的な量目の中華そばを扱うのも特徴です。これは高齢者も多い東村山界隈の立地特性から非常に得策であると言えるでしょう。(私の前に入店していた3名の内、2名が50代女性と70代女性の親子と思われる方でした。)
二郎系に特化するお店では、入店前に独特の入りづらさや謎の緊張感を覚えることも珍しくありませんが、「麺屋敬」にはそのような気難しさは感じられませんでした。そう思わせてくれたのは、配膳に尽力するスタッフさんの接客にあるものと思われます。好感の持てるスタッフさんの接客は、ラーメン屋にありがちな元気の良すぎる叫ぶような接客ではなく、親しみの持てる落ち着いた接客であると感じました。
直系二郎を期待してはいけない、麺屋敬は麺屋敬
さて、肝心なお味の方はと申しますと。
結論から申し上げると、ラーメン二郎を求めるのであれば直系二郎に向かおう、ということになります。
しかしこれは、味の良し悪しを二郎というモノサシではかるのであれば当然とも言えます。
ラーメン二郎は、しばしば「ラーメンではなく、これは”ラーメン二郎”という食べ物だ」と表現されるように、ラーメン二郎ではない麺屋敬にラーメン二郎の全てを求めてしまっては答えに辿り着けるわけもないのです。
スープは一口すすると後から豚骨が追ってくる非乳化スープ、はじめの印象は醤油強め。
中太の平打ち麺は、小麦の香りは弱め。まぜそばでは茹ですぎたようにも感じられた。
野菜はモヤシが99%、気持ち程度のキャベツ、茹で時間は短めのザクザク食感。
ブタはひときれ、やわらかい口当たり。
にんにくは辛みの強いもの。
美味しいじゃないですか、麺屋敬
ラーメン二郎と比較した麺屋敬、という視点・感想は、どうしても付きまとうものでしょう。二郎インスパイア系のお店としてラーメンを取り扱う以上は避けて通れない道であり、その看板料とも言える大きい期待を実績に変えていけるか、この点に尽きます。
麺屋敬では、この他にも鯛汐ラーメンやつけ麺など種類に幅を持たせたラーメンも扱っているため、お客様を取りこぼすことは無いように思われます。
せっかくの東村山市の二郎系(インスパイア)ラーメン屋ですので、私もちょくちょく通わせてもらうことにします。
お店のtwitterはこちらから。
麺屋敬
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